発泡スチロールの用途
発泡スチロールの主な用途を紹介します。
箱
「断熱性」「耐水性」「軽量」
発泡スチロールは温度を保つ力に優れているため、温かい物も冷たい物も電力などのエネルギーを使うことなく長時間保つことが可能です。
軽量であることから魚介類や農産物の輸送、クーラーボックスなどに利用されています。
また保温性能の高さから省エネ調理にも役立ちます。
長時間煮込むようなものや茹でるような料理のときは、最初の数分だけ火力を使い、後は鍋を新聞紙などで包み、発泡スチロールの箱に入れておくだけで野菜などに火が通ります。
衝撃材
「衝撃吸収性」「軽量」
発泡スチロールは独立気泡(空気の小さな部屋)で構成されているため、衝撃吸収性に優れ、家電製品や精密機器などの包装材、緩衝材として製品を衝撃から守ります。
自己消火型のものを利用することで万が一着火しても、火元を取り除けば3秒以内に自然消火します。
建材
「断熱性」「衝撃吸収性」「軽量」
発泡スチロールの高い断熱性から住宅用の断熱材として床や壁に利用されています。
断熱材を利用しない戸建住宅に比べ、冷暖房費が節約できCO2の削減にもつながります。
大型の発泡スチロールブロックを積み重ねることで、軟弱地盤や急傾斜地の盛土材料としたり、コンクリートを打つときの型にもなります。
密度が土砂やコンクリートの約1/100。他の軽量材と比較しても1/10~1/50と軽く、人力による運搬も用意です。
その他
ビーズクッション
発泡させた後のビーズ状態のものをブロックに固めていないものがクッションとして利用されています。座り心地が非常に良いのが特徴です。
水耕栽培容器
耐水、耐久性に優れることから土を使わない水耕栽培ができます。
海洋フロート
発泡スチロールは防水性、浮力性能が非常に優れており、オイルフェンスやシルトフェンスのフロート(浮力材)にも利用されます。
模型ジオラマ
加工のしやすさと軽量さから模型のジオラマに利用されます。カッターやニクロム線で形を整え、山や川を作ります。
※写真は制作途中のものです。